心療内科

心療内科とは

心療内科とは、心身症とその周辺疾患を対象とする診療科です。心身症とは、その身体症状の出現・持続にストレス・心理的要因が関与している疾患の総称です。

これらは、身体的検査を行ってもはっきりとした画像的・数値的異常が見つかりません。(または、その症状の強さを説明できるだけの異常ではありません)

当院では、以下のような症状と疾患を主な治療対象としています。

当院の心療内科が対象とする主な症状・疾患

  • 胃もたれ、胃痛、胸やけ、吐気などによって内視鏡検査を受けたが、異常はなかった(機能性胃腸症)
  • 数か月以上、腹痛、下痢や便秘といった便通異常がある(過敏性腸症候群)
  • 頭が痛い(偏頭痛、緊張性頭痛)
  • 急な動悸、息苦しさ、またそれが起こるのではないかと不安(パニック障害)
  • 寝つきが悪い、途中で目が覚める(不眠症)
  • 意欲が出ない、食欲低下、不眠、疲労感、はっきりしない身体的不調が続いていてつらい(うつ状態、うつ病、適応障害)
  • 不安感、身体的な緊張のコントロールが難しい(全般性不安障害/社交不安障害)
  • 熱発を繰り返し、解熱剤が効かない(機能性高体温症)
  • 喉に何か詰まったような感じがある(咽喉頭異常感症)
  • 他科で痛みの原因は見当たらないと言われたが、痛みが続いている(慢性疼痛) など

※成人の方に限らず、中学生~高齢者までの幅広い年齢を対象としています。

当院心療内科の特長

内科に通うように心療内科を受診できる

当院心療内科は、一般内科・胃腸科と併設している治療環境により、内科に通うように比較的抵抗感少なく足を運んでいただけるようです。何らかの身体的な病気なのか、ストレスによる不調なのか、ご自身でははっきりしない場合でも、内科・胃腸科としての検査環境が整っていますのでまずはお気軽にご相談ください。

また、内科通院中の患者様にとっても、何らかのストレスにより心身の不調があった場合は、すぐに心療内科医に相談できますし、初めは心療内科を受診した患者様でもそのままかかりつけの内科クリニックとしてご利用を続けられる方も多くいらっしゃいます。

漢方薬、身体的リラクゼーション法を組み合わせる

絶え間ないストレスにより、身体的には交感神経優位の状態が持続することで様々な自律神経症状が出現します。西洋医学に基づいた対症薬だけに頼らず、漢方薬、自律訓練法・漸進的筋弛緩法などの身体的リラクゼーション法を併用することで、副交感神経の働きを自然に回復させ、自己コントロール力とストレス耐性を高めることが期待できます。

臨床心理士によるカウンセリングを併用できる

当院には常勤カウンセラー 1名(公認心理師・臨床心理士)、非常勤カウンセラー 1名(臨床心理士)が勤務しています。医師による診療でもお話を丁寧に聴くことを大切にしていますが、カウンセリング(1回45分/予約料¥1,000)を併用することもできます。身体面と心理面両方からの治療が促進され、効果が期待できます。

治療の流れ

初診
  • 問診票の記入
  • 看護師による簡単な問診(既往歴などの確認)
  • CMI健康調査票への回答
  • 医師による診療(主訴・生活歴・家族歴の確認、病状説明、処方)
2回目
  • 医師による診療(相談、処方調整)
  • カウンセラーによる面接(ストレス因の確認)

カウンセリング室
カウンセリング室

3回目以降
  • 医師による診療(相談、処方調整)
    ※医師の判断と患者様の同意により、カウンセリングを併用することがあります。

料金について

健康保険(3割負担)の場合、初診では 2,000円程度のお支払いとなります。

 

ストレスチェック

当クリニックでは、事業所を対象としてストレスチェックを行っています。

  • 厚生労働省のストレスチェック制度に基づいています。
  • 従業員一人一人に個別結果を封書にて返却します。
  • 心療内科医、臨床心理士による高ストレス者への面接・助言を行います。
  • 部署ごとの集団的分析が把握でき、職場環境の改善に役立ちます。

詳細は、お問い合わせください。